黒船来航により、日本で一番最初に港が開かれた街、下田の記念博物館

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今月の逸品

ハリス使用のコップ

2021年9月の逸品

幕末の安政3年(18576)7月、下田に着任したアメリカ総領事ハリスは食べ物で随分苦労した様子です。日本では牛・豚肉を食べる習慣が無く、鶏や卵をよく買い入れ、山鳥やウサギを捕まえています。牛乳もだめでしたが、ハリスが病気になり牛乳が滋養に良いとのハリスの懇願で、奉行所は農耕用の赤牛の乳を近隣の村々から2勺、3勺と集めました。人でが掛かり1合が1貫200文、今の1万円以上にもなりました。当時の請求書の控えがハリスの使用したコップとともに伝わっています。