黒船来航により、日本で一番最初に港が開かれた街、下田の記念博物館

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今月の逸品

助蔵の英和辞書

2019年9月の逸品

米国総領事T.ハリスは下田の玉泉寺に領事館を開き、下田で生活するのですが、1856年9月15日(安政3年8月17日)に2人の下田の少年が柿崎玉泉寺の米国領事館に住み込みの召し使いとして雇われました。ハリス付きとして村山滝蔵(16才)、秘書兼通訳ヒュースケン付きとして西山助蔵(15才)です。両名とも身分は下田奉行所の足軽で、米国領事館からの手当は、それぞれ月1両2分でした。ハリスが公使に昇任し、江戸麻布善福寺を公使館としたが、両名とも善福寺に移っています。そのような中で英語を学び助蔵は自ら英和辞書を作ります。約2,000語あり、当時の下田方言も出てきます。