2014年07月26日
最近めっきり歴史書よりも小説に耽溺しています。
下田市立図書館で伊豆を舞台にした作品の特集を行っていたので、その中からよしもとばななの『海のふた』を借りて読みました。
西伊豆の小さな町で、かきごおり屋さんを始めた主人公と、祖母を亡くして心に傷を負った女の子が、一夏をゆるやかに過ごすお話です。
二人は毎日のようにかきごおりを作り、お客様に売って、お仕事が終わると海に行きます。
くらげのように漂いながら、ただそこにいるだけで、海に入るだけで、救われるような思いがしていたと、小説には書かれています。
毎年多くの人々が伊豆の海を訪れますが、そこには何か観光などの目的を越えて、純粋に自然にふれあいたいという想いがあるのかもしないなーと想像しながら読みました。
伊豆を舞台にした小説はなにげにたくさんあります。中にはとてもおもしろい読み物がきっとあると思います。
まずは書物から、伊豆にふれてみるのも良いかもしません。
ひすとりえ