黒船来航により、日本で一番最初に港が開かれた街、下田の記念博物館

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ペリーのかわら版

2014年07月12日

当館は何点かの黒船来航に関するかわら版を所蔵しています。

「かわら版」とは明治時代以降に定着した言葉であって、江戸時代には「読売(よみうり)」「一枚摺り(いちまいずり)」「摺物(すりもの)」などと呼ばれていたそうです。

かわら版は一般的には、幕府に無届で発行された情報媒体であり、当時の民衆がどのようにさまざまな出来事の情報を入手していたのかを探る手がかりとなる資料です。

黒船に関するかわら版は少なくとも200種類以上が確認されており、ペリー来航から横浜開港へと、数年間にわたる事件の推移を継続的に伝えていったと考えられています。

かわら版の情報は決して正確なものではありませんでしたが、そのぶん、速報性と見る人の関心を引くような創意工夫がなされたメディアです。

かわら版のゆくえをたどっていくと、当時の人々の社会的ネットワークの一端を垣間見られるかもしれません。

 

ひすとりえ